資格取得のための専門スクールはたくさんあります。
皆さんが資格取得を考えた時 まず頭に浮かぶのがこれらのスクールへの通学だと思います。 しかしどうでしょう?スクールへの通学は多くの時間と経済的な負担を強いられます。
スクールへの通学以外では、受験用参考書を用いた書籍による独学の受験勉強が考えられます。しかし、この独学も地図のない航海と同じで目的地にたどり着く保証はどこにもありません。
いずれの方法もメリット・デメリットがありますね。
堀川塾はインターネットを利用して、スクールと参考書(独学)の良い面をチョイスした新しいネット時代の学習塾です。
テキストを解説した、塾長による音声講義は、ダウンロードしいつでも好きな時に聴くことができ、忙しい方にもぴったりです。
経済社会である今日、会社や私たちは毎日多くの取引に関わっています。
これらの取引は都度記録しておく必要があり、私たち個人ならお金がどのくらい残って いるのか、また会社であればどのくらい儲かっているのかを知らなければなりません。
このためには何らかの記録技術が必要です。この記録をするための技法が 「簿記」とよばれるものなのです。コンピュータにも共通言語があるのと同様にこの簿記にも世界共通のルールがあります。
この初歩を学ぶのが日商簿記3級であり、この入門段階、第1ステップの簿記資格が日本商工会議所主催の「簿記検定3級」ということになります。この簿記に関する学習の第一歩を踏み出すことが、これからのあなたの人生やスキルアップのキッカケとなるでしょう。
日本商工会議所の簿記検定試験は4級から1級まであります。
一番やさしいレベルが4級ということになりますが、4級の試験では特殊な記帳をするため、一般的な受験者は3級から受験します。
日商簿記検定3級では、基礎的な商業簿記原理および記帳、決算等に関する初歩的な実務知識を問う内容が出題されます。特別な受験資格はなく誰でも受験することができるため、毎年約30万人が受験しています。
出題は全部で5問あり、個別問題3問と総合問題2問から構成されます。100点満点中70点で合格になり、合格率は40〜50%程度です。
詳細は商工会議所HPを確認してください。⇒日本商工会議所
日商簿記検定3級を受験しようという方の多くは、参考書を使用した独学による学習を考えています。
実際に書店の「資格コーナー」には、日商簿記3級受験用に参考書がたくさん並んでいます。
しかし日商簿記3級といえども、参考書の独学だけで簡単に試験に合格できるわけではありません。
実際にも合格率を見れば、受験者のうち半分しか合格できないという事実もあります。
独学するにしても、専門スクールに通学するにしても、受験であるからには合格のために計画的な学習をしなければなりません。
単に参考書を購入して、簡単な受験準備だけで試験に臨んでも合格することはできないと考えて下さい。 特に参考書だけで独学しようという方は、参考書の冒頭にある学習計画(スケジュール、進度状況など)が詳細に説明されているような書籍を購入してペースメーカーとして利用すると良いでしょう。
堀川塾では、パソコンから塾長によるWeb講義を無料でダウンロードし受講することできるコンテンツを用意しております。
テキストの解説はもちろん、学習スケジュールの管理から豆テスト、模擬試験なども無料で提供しておりますので、是非学習のフォローアップに役立ててください。
またテキストに関する疑問点については「お問い合わせフォーム」より気軽にご質問ください。
日商簿記3級に合格して次に考えるのは2級の受験です。
3級の受験が比較的簡単にクリアーできた方は、日商簿記3級の延長に2級があるように感じます。しかし日商簿記2級は、3級ほど簡単に合格することはできません。
これにはいろいろな原因が考えられます。
例えば3級での基礎的な学習を根本的に理解できていなかったため、基本的な知識があまりないこと。3級と同じ方法で受験勉強をしていたこと。また2級で新たに試験範囲となる工業簿記の理解がほとんどできていなかったことなど、その理由はさまざまです。
実際に専門スクールでも、3級は独学で合格したけれど2級は独学では合格することができなかったという方が通学を始めるというケースが多くあります。
いずれにしても日商簿記2級の受験を考えるのであれば、ただ気持ちを引き締めて学習に臨むというのではなく、3級とは違う学習方法や学習時間の確保を考えるべきです。
日商簿記2級の出題内容については、簿記3級の知識を有していることが絶対条件となります。
3級に合格していなければならないという特別な受験資格はありませんが、2級を受験する方は、合格はともかく3級の知識を有していなければなりません。
2級受験者の中には3級の知識が全く無いにもかかわらず、いきなり2級の参考書を購入して受験に望む方がいます。しかし結果は火を見るより明らかです。まず2級受験には3級の簿記知識を完全に理解していることが大前提です。その上で2級の学習が始まると考えて下さい。
まず2級の試験時間、合格ラインは3級と同じ2時間、70点です。ただ試験問題は全5問中2問が工業簿記に関する問題であり、20点満点の問題が2問、計40点で出題されます。また商業簿記も60点満点で20点の問題が3問出題されます。この商業簿記も2級ですから当然3級より高度な内容が出題されますので、3級の学習範囲よりかなり広い範囲で詳細な学習と問題演習をしなければなりません。
ただ少々安心できるのは、第1問が仕訳問題だったり、3級ですでに学習した伝票会計や精算表、またB/Sなどが出題されるということです。 いずれにしても2級では、工業簿記に関する40点の出題が高いハードルになっていると考えて下さい。
2級を受験するためには、商業簿記と工業簿記という2科目の簿記を勉強しなければなりません。
工業簿記は2級で初めて学習しますから、2級を受験する方はまた新しい簿記をゼロから学ばなければなりません。工業簿記は製造業者であるメーカーで使用する簿記ですから、商業簿記よりも少々複雑です。
学習時間も、試験の配点が40点にもかかわらず商業簿記以上に必要です。また実際の学習内容も工業簿記の学習のはずが、実際は原価計算といって製品原価の計算にその多くの学習時間を費やさなければなりません。
製造業ではさまざま製品を生産しています。細かい1個何円という部品を中小企業が生産していたり、大企業は自動車をオートメーションで生産したり、また建設業者は何億円という高速道路を10年以上かけて作っていることもあります。工業簿記ではこれらさまざまな製造パターンごとに、その製造原価の計算とその記帳を学ぶことになります。
日商簿記では工業簿記を出題範囲としていますが、最近では40点全てがこの製品原価の計算に関する問題ということも珍しくありません。ただ工業簿記と原価計算は全く異なるものではありません。どちらも同じ製品原価を裏表で考え、表裏いずれか一方が理解できれば自然にその反対側も理解することができるのです。
日商簿記2級の受験者数は年間約19万人、また合格率も20〜40%程度です。
数字だけでも3級より難しい試験であることが分かります。難しいから独学では合格することができないという訳ではけっしてありません。自分にあった参考書を選び、十分な学習期間を確保し、正しい学習方法で勉強を進めれば2級であっても独学による合格が可能です。
まず初めに、年3回(2月、6月、11月)実施される検定試験のどの回を受験するのか考えて下さい。この受験日からだいたい2〜3ヶ月程度を受験準備期間として下さい。3級受験の時と同じ気持ちで「○週間あれば大丈夫」というのでは大変危険です。
次に参考書を選んで下さい。3級受験の時に使っていたシリーズで2級の参考書があれば同じものでもいいですし、3級の参考書が使いづらかったと感じたら新しい参考書を選んで下さい。また2級では必ず参考書に連動する問題集も発売されていますから、これも購入をお勧めします。
さらに工業簿記学習用に参考書と問題集も必要です。これは商業簿記と同じものである必要はありません。初めて学習することになる工業簿記は、自分の目で参考書を見て気に入った1冊を選んで下さい。
受験のための具体的な学習期間は、概ね2〜3ヶ月程度を準備期間として考えて下さい。
これより短くても、あまり長くても学習効果は上がりません。学習はま ず商業簿記を1〜2週間先行させてスタートし、その後で工業簿記の学習を並行して行ってください。
商業簿記と工業簿記の学習は常に交互に行い、今週は工業 簿記ばかり学習していたということがないように注意しましょう。どうしても工業簿記の方が難しく理解のために時間が掛かりますが、この工業簿記の理解を深
めることが合格のための必須条件ですから、納得できるまで各論点を勉強して下さい。
堀川塾では「2級商業簿記120%完全合格自習テキスト」、「2級工業簿記120%完全合格自習テキスト」を購入された方へ、自宅のパソコンから塾長によるWeb講義をダウンロードし受講することができる有料コンテンツを用意しております。
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簿記の勉強を始めるきっかけに、公認会計士や税理士になりたいという気持ちを持っている方も多いのではないでしょうか。
これらのライセンスは会計業界を目指すのであれば持っていると大変役に立つ資格です。またこのライセンスを持っていれば、就職はもちろん、独立開業や法人設立も夢ではありません。
さてこれらの資格を手に入れるためにはどうすれば良いのでしょうか。まず税理士試験には受験資格があるのでこれをクリアしなければなりません。さらに会計や税務その他専門的な科目を含む試験に合格しなければなりません。このための第一歩が日商簿記3級の試験だといえます。
公認会計士試験では財務会計、税理士試験では簿記論という独立した受験科目は、簿記の基本的な内容から順次学習を進めていきます。多くの方は日商簿記3級から日商簿記2級程度の知識を基礎として、これらの試験の本格的な受験勉強を開始します。
したがってまずは簿記の基礎と考えて、簿記検定のための受験勉強を進めながら公認会計士試験に進むのか税理士試験を受験するのかなどを考えて下さい。
税理士試験には簿記論と財務諸表論という会計に関する必修科目があります。
これらの科目以外にも税法3科目に合格しなければなりません。まず必修の会計2科目は簿記会計に関する難関試験です。合格のためには会計分野の全範囲について高度な知識を持っていること、またこれらについての高い計算処理能力を有していなければなりません。
いずれの科目も制限時間は2時間であり簿記論は計算問題が3題、財務諸表論は記述式問題と計算問題が50点ずつ出題されます。制限時間内には問題を考えている余裕はなく、全ての事項を機械的に処理しなければなりません。
このため受験勉強は、全ての論点を理解し、関連する計算問題の反復練習を繰り返します。
将来、税理士試験を目指すとしても、最初に学習すべきことは簿記の基礎です。したがって日商簿記3級から、その勉強を始めてください。
税理士試験はある程度長丁場で受験勉強をしなければなりません。まず簿記論の受験だけでも1年〜1年半程度の学習期間が必要だと考えて下さい。
1科目1年、5科目で5年と考えるのが一般的な受験期間かもしれません。しかしこれは不合格科目が無いことが前提ですから、受験勉強期間はもう少々必要です。
税理士試験の特徴は、5科目の必修選択科目に合格しなければいけないのですが、この合格までの年数制限がないという点です。つまり税理士試験は、何年かかっても5科目に合格すれば税理士になれるということです。これは仕事をしながらでも10年以上の期間をかけて合格しても税理士になれるということです。
しかし時間が長くなればなるほどモチベーションの維持や生活環境の変化などがあるため、合格が難しくなることも考慮しなければなりません。合格のためには集中して学習して、短期間で5科目に合格することが重要です。
さて簿記論の受験勉強ですが、やはり簿記ということでその基礎は日商簿記3級や2級ということになります。特に簿記の基礎学習では、税理士試験を当初から目標にして学習を開始する方が日商簿記検定を受験するとしても、あくまでも最終目標は税理士試験であることを念頭に置き、簿記の基本的な考え方や処理の理由などを良く考えて各論点の勉強をするようにして下さい。
また簿記の基礎学習からさらに高度な簿記に関しても学習しなければいけませんので、理解しなければならない項目が多くありますが、できるだけ急がずに落ち着いて学習することも重要です。